こんにちは、プロクラスの國府です。
私が執筆した前回に引き続き、「パソコンのキーボードの記号について」の「その3」になります。
パソコンのキーボードの記号について(その2)は、こちら
パソコンのキーボードの記号について(その1)は、こちら
今回は、Macのキーボードに使われてい記号の意味や由来につ
いて調べた内容をご紹介したいと思います。
- 「command」
コピー(command + c の同時押し)や
ペースト(comman + v の同時押し)などショートカットキーで
よく使われるのではないでしょうか。このキーに使われている
このマーク
の由来は、スウェーデンの道路案内標識で、キャンプ場や観光
名所を示すシンボル(花がモチーフ)だそうです。
マッキントッシュ開発当初は、commandキーにはアップルの
ロゴであるリンゴが使われていました。ある時、
それを見たスティーブ・ジョブズがアップルのロゴのリンゴが
多く使われていることに激怒して、変更するよう指示しました。
担当になったスーザン・ケアが代わりのシンボルを探していた
ところ、世界共通記号辞典から今のシンボルをみつけ採用され
現在に至ります。
- 「option」
私が知っている使い方は、Macの日本語キーボードで、「\(バックスラッシュ)」を打ちたいとき、「option」と「¥」キーの同時押し という使い方ぐらいしか使ってないような気がします。この記号の由来は、電子回路のスイッチです。
右側につながっている回路が上下逆ですが、イメージはこんな間でしです。
先程の「¥」と「\」を入れ替える(スイッチ)していますよね。
- 「control」
コントロールキーには下記の記号が割り当てられています。
この記号(キャレット caretと呼ぶ)になった由来は、
テレタイプ端末、及び初期のコンピューターキーボードを使っていた時代に、コントロールキーを押しながら他のキーを押すと、生成されるASCIIの下位5ビット以外がゼロとすることができました。これによりユーザーはASCIIの非表示文字(エディタなどで目で見ることができない文字コード)である最初の32文字 (0x00 – 0x1f) を生成、入力できる。
上のコード表の左から、1・2列目がASCIIの非表示文字になります。
たとえば、
J (0x4A, 01001010b) を control とともに押下することで、改行 (0x0A, 00001010b) を得られる。制御文字 = Control character を入力するためのキーなので control キーというわけだ。
0x4Aの「0x」は16真数表記、01001010bの「b」はbinaryのbで2進数表記を意味します。
改行文字を ^J と書く記法があり (Caret notation, ASCII も参照)、この事で control を ^ で表すことになったらしい。
- 「shift」
まず、shift は移す、替えるという意味で必ずしも上向きという意味はありません。
上向きの矢印になったのは、なぜか。
英文タイプライターが由来になります。
タイプライターは当初、
刻印用の文字盤が水平に置かれて、下からの打鍵圧力により打刻される(アップストライク方式)
構造だったが、その文字盤をシフトキーで「シフト(shift,ずらす)」という構造になっていました。
その後、タイプライターは文字盤を手前側に置かれ、前からの打鍵圧力によって打刻される(フロントストライク方式)構造へと移り変わった。その文字盤は「ずらす」のではなく「リフト(lift,持ち上げる)」されるが、呼称は変わることなく「シフト」と呼ばれ、持ち上げるということで上向き矢印になったそうです。
これまで、Macパソコンのキーボードの名称と記号の由来やエピソードを交えて説明いたしましたが、これでショートカットの記号が覚えやすく(?)なったのではないでしょうか。