ツイッターでしか見れない作品を見よう




先日、イーロンマスクにより、Twitterの閲覧制限が課金ユーザは6000件、無課金ユーザは600件に制限されました。

これはAIによる自動アクセスを制限するための一時的な施作とも言われているものの、無課金ユーザーたちにとって600件という数字はあまりに少なく「このまま俺たちのTwitterは死んでしまうのではないか」とタイムラインは阿鼻叫喚が起きています。

私も無課金ヘビーユーザーなのですが、他に行くあてもないので、しばらく様子を見ようかと思っています。

かつては、Instagramにあげるようなおしゃれなカフェの写真もない、Facebookにあげるような友達とのバーベキューの写真もない。そんな奴らが「うんこなう」とつぶやくだけの場所だったTwitterですが、今やサブカルアンテナとして唯一無二の立ち位置を築いていると思います。

それは当初140文字のテキストを垂れ流すSNSだったものが、時間をかけてだんだんと画像や動画をアップできるようになっていったことで、本職のイラストレーターさんとは違う層の、アマチュアやセミプロのような人たちが気軽に作品を投稿できる空気が育ったことが大きいように思っています。

俺たちのTwitterがこのまま終わってしまうのかどうかは分かりませんが、今回はTwitterで読める好きな漫画を紹介したいと思います。

美術のビジュえもん パピヨン本田

実際の美術史を交えながら現代美術に触れられる漫画。美術史を見に過去へ行く時の乗り物が航時機だったり、ガキ大将の名前がジャイゴリラという配慮してそうでしてないところや、安藤忠雄やアンディウォーホール、赤瀬川源平など実在の作家が出てくるけれど結構好き勝手誇張されていて、出版できなそうなアンダーグラウンド感込みで現代美術への愛のようにも見えます。

同じ作者の作品で、美術のトラちゃんというのもあります。

働く!くよくよ犬 ろふ

会社で何かと引きずる犬くんの漫画。

他の登場人物もみんな魅力的なので、会社あるあるとしてみんな共感できるのではないかと思います。

猫くんのような後輩が欲しいです。

ずっとタイトルもなく個人として描かれていたのですが、この間ダ・ヴィンチWebで取り上げられるようになりました。アニメになったらいいな。

 

ちょっとだけ変な世界でアルバイトする漫画 山北東

妖怪とか幽霊とかのいる職場を、女の子が転々とアルバイトしていく漫画。

絵が可愛いくて、山本ルンルン先生や、他にはハイスコアガールの押切蓮介先生の影響もあるそうです。

この作品は書籍化もされいて老若男女楽しめる内容なんですが、フェチがぶち込まれた「ヤマ子とおーかみ」も好き。

ビーバーのダムを破壊する仕事 後谷戸

Twitter140文字制限がありますが、このようにして小説を投稿される方もいます。

なんとなく村上春樹を感じさせる文体で、笑ってしまうところがあって、自分はビーバーが進化した、からのビーバー語でもうダメでした。

「フラミンゴをピンク色に塗る仕事」という作品も好きで、狂気が加速する感じで一気に読んでしまうのですが、くれたまえ口調と、ペンキの名前でもうダメでした。

 

なんか小さくてかわいいやつ ナガノ

言わずと知れたちいかわ。

今やサブカルを超えて、いろんな人に認知されるモンスターコンテンツですが、雑誌連載やゴールデンアニメを介さずに、ふりかけにまで上り詰めたコンテンツが今まであったでしょうか。

もはや説明の必要もないですが、あえて言うなら

雑誌連載と違っていつ更新されるかわからない、次回があるのかわからないというTwitterのゆるさと緊張感が、一見平和でも不幸の前振りだったりするちいかわ世界観とマッチして、読者の感情移入を加速させているのだと思います。

ここまで一般層に浸透したTwitter発コンテンツは他に知らず、裏ではものすごいマーケティング戦略が行われているのかもしれませんが、ちいかわのコメント欄にはInstagramで女子に群がる純粋に不純なおっさんのようなコメントが毎回たくさんつくので、SNSの雰囲気さえも変えてしまう魅力が漫画自体にあるのではないかと思います。

ナガノさんの作品は他にもぐらコロッケシリーズもあります。

こちらも現在Twitterで不定期に連載されていて、最新話では槍コロ(槍を持ったもぐらコロッケ)が、過去に自信を失い、立ち直り、増長し、おそらく今再びメンタルを叩き割られるところなので、今Twitterに閲覧制限をかけらたら僕は夜も眠れません。

槍コロの前回(おソース祭り)などの過去作品は、下記のモーメントにまとまっています。他にも、もぐらコロッケのゆめ、もぐらコロッケの味、もおすすめです。

 

 

 

さようなら。