パソコンのキーボードの記号について(その2)




こんにちは、プロクラスの國府です。

私が執筆した前回に引き続き、「パソコンのキーボードの記号について」の「その2」になります。

前回の記事は、こちら

  • 「@」は、メールアドレスで使われているので、説明いらないと思いますが、「アットマーク」とよびます。元来は、単価を示すのに使われていたようです。Twitterではユーザーを指定するツイートでユーザー名の前に@をつけたりします。

  • 「`」は、「グレイヴ・アクセント」、「アクサングラーブ」、「バッククォート」と呼びます。フランス語、カタルーニャ語、イタリア語、ベトナム語などのラテン文字を用いる言語の表記に用いられるアクセント符号だそうです。

  • 「[」は、英語読みは「ブラケット」・日本語読みは「角括弧」とよばれます。プログラミングでは、配列を表すのに使う記号です。数学においては、区間が閉じていること(閉区間)を表します。[a, b] は a <= x <= bになります。

  • 「{」は、英語読みは「ブレース」・日本語読みは「波括弧」とよばれます。プログラミングでは関数やif文・for文などの構文・命令等や変数のローカルスコープを表現するときに使われます。

  • 「;」は、「セミコロン」と読みます。英語では、基本的に「強いコンマ( , )」ないし「弱い終止符( . )」を意味するそうです。プログラミングでは、命令の区切り記号として使われます。最近のプログラミング言語では、1行に1命令を公文原則としているものもあり使われないこともあります。

  • 「+」は、数学、プログラミンでは加算演算子に使われます。インクリメントとしても使われます。

var a = 1;

b = ++a; // bは2になる

「++」のように続けて書くこともあります。

  •  
  • 「:」は「コロン」とよびます。

時刻では、時と分、分と秒を区切る(5:38(→5時38分)など)

テレビ番組やDVDの字幕表示、チャットなどにおいて会話している人名とその内容を表す(A:ありがとうございます B:どういたしまして など)

数学において比を表す(3:9=1:3など)

プログラミングでは、3項演算子などに使われる(X>0?1:0など)

  • 「*」は、「アスタリスク」、「アステリスク」と呼びます。

古代ギリシア語の「小さな星」を意味します。

プログラム言語では、乗算は「×」ではなく「*」を使います。

「2 ** 4」は「べき乗」を表し「2 * 2 * 2 * 2 = 16」になります。

  • 「,」は「カンマ」、「コンマ」と呼ばれます。

文の途中の区切りに使います。Aさん,Bさん,Cさんと食事をした

桁区切りに使う(1,980円など)

CSVで列を区切るときに使う

  • 「<」は、「アングルブラケット」と呼びます。

HTMLのタグ、プログラム言語では、比較演算子として使われます。

  • 「.」は、「ピリオド」、「ドット」と呼ばれます。

英文では、文の終わりに打たれる。

数学では小数点

Unix系OSのファイル名で、「.」から始まれば隠しファイル

  • 「/」は,「スラッシュ」とよび、Unix系OSでは、ファイルシステムのパスの区切りを表したりします。

  • プログラムにおいては、「除算」に使われたり、複数行をコメントしたいときは、「/*」と「*/」で囲みます

  • 「?」は、「クエスチョンマーク」や「インテロゲーションマーク」とも呼ばれる。ガラケーで文字化けしたときに表示されるプログラミング言語では、3項演算子(条件判定)で、条件の終わりを示す(X>0?1:0ど)

  • 「_」は、「アンダースコア」と呼びます。

Python言語では、戻り値や要素を保存しないこと、つまりそれらを使用しないことを表します。例えば

for _ in range(5):

print('hogehoge')

は、_ の部分に1から5までの整数が入りますが、1から5の値を繰り返しブロックないで使わず、5回の繰り返しだけを行いたい場合は for と inの間をアンダースコアにします。

   ちなみに、「アンダーバー」和製英語です。

以上で、「パソコンのキーボードの記号について(その2)」について説明いたしました。

キーボードの記号がプログラミング言語でいろいろな用途で使われていると思います。