Googleアナリティクスが使えなくなる!?新しいアナリティクス「GA4」の導入について




こんにちは、プロクラスの中山です!
今までにホームページを作った際にアクセス解析を設置したことがある方には、Gmailアドレスなどに下記のようなGoogleからのメールが届いているのではないでしょうか。

Google では、2023 年にユニバーサル アナリティクスのサポートを段階的に終了させていただきます。

あと一年でアクセス解析が終了してしまうようです!

ですが、Googleアナリティクスが全て終了するわけではなく、旧バージョン「UA(ユニバーサルアナリティクス)」というものが終了し、新しい「GA4(グーグルアナリティクス4)」というバージョンに置き換わりますよ、という内容となっております。
そのため、新しいアカウントを設定すれば引き続き数値取得が可能です。

今までのアクセス解析をご利用いただいていた方は簡単に・かつ無料で移行ができますので、方法を記載させていただきます。

新しいGoogleアナリティクス「GA4」を使えるようにするには?

やるべきことは、大きく分けて下記の通りです。

  1. GA4のプロパティを作成する
  2. アナリティクスの取得タグを設定する(または既存のタグと連携する)
  3. データの収集についての設定を行う
  4. 関連する他のGoogleサービスと連携設定を行う

このステップさえ完了すれば一安心です!
それでは早速、一つ目の「アナリティクスの取得タグ設定」からやってみましょう。

GA4のプロパティを作成する

すでにアクセス解析にログインできる状態を想定しておりますが、もしご自身が「管理者」の権限を持っておらず設定変更ができない方は、制作された方や管理会社などにお問い合わせください。

ここだけは少しプログラムのようなものを触るので大変ですが、頑張りましょう!

※Googleアカウントを複数持っている方は、管理者となっているユーザーでログインしている状態か確認してから操作を行いましょう。

Googleアナリティクスはこちら
https://analytics.google.com/analytics/web/

Googleアナリティクスの「管理」を開きましょう

ログインして自分のホームページのアクセス解析のページへ辿り着いたら、画面の左下にある歯車のマーク「管理」を開きます。
ここの中にある「GA4設定アシスタント」をクリックしましょう。

↓GA4(グーグルアナリティクス4設定アシスタント)を開く

ここで簡単にGA4のアカウントを追加できるようになっておりますので、「はじめに」を押してプロパティ設定に進みましょう。

次の画面で「プロパティを作成」を押しましょう。これで下準備は完了です!
画面に沿って進めるだけなのですぐに終わりましたね。

アナリティクスの取得タグを設定する(または既存のタグと連携する)

現在のアクセス解析用タグの種類を確認しましょう

お持ちのホームページを開いていただき、右クリックをしてどんなタグでアクセス解析を取得しているか確認しましょう。

基本的には「ヘッダー」と呼ばれるサイトの上部のコードの中にアクセス解析用のタグが入っています。
WordPressのプラグインを使ってタグを入れている方などもおられるかと思いますので、設置されたタイミングや設置方法によって皆さん表記はバラバラになるかと思います。

ページの中身を見てみましょう。画面上の画像など何もないところなどで右クリックをすると「ページのソースを表示」という項目を押します。(またはGoogle Chrome以外では表記が異なる場合もございます)

すると、ずらっと文字ばかりならぶ「ホームページの中身」を見ることができます。

この中から「UA-********」というGoogleアナリティクスのアカウントが入っている箇所を探しましょう。(コントロールキー+Fを押すと文字列での検索ができますので「UA-」で検索してみましょう。)

おそらく、大きく分けて3つのパターンの方がおられると思います。

①gtag.jsという新しめのアナリティクス解析タグが入っている

gtag(‘config’, ‘UA-アカウントのID’)」という表記があれば、「gtag.js(グローバルサイトタグ、ジータグドットジェイエス)」と呼ばれるバージョンのタグです。

こちらのタグであれば、連携設定を行えばサイト上のコードを編集しなくても新しいGoogleアナリティクスを引き続き利用することが可能です。
おそらく、先ほどプロパティを作った時に自動で連携設定も行われているので操作は完了です!下記の方法で接続できているか確認しましょう。

⇒旧アナリティクスの「管理」の「トラッキング情報」にある「トラッキングコード」へアクセス

ここから、新しいGA4アナリティクスの測定IDを入れて連携設定を行えます。

ここに、すでに「1個が接続済み」となっていればタグの設置などをせずに自動でGA4で数値を取得できるようにしてくれているはずです。とても手軽ですね。お疲れ様でした!
これで取得設定が完了した方は、次の「データ収集」の設定にお進みください。


★より確実な方法

しかし、段階的に旧アナリティクスは終了するとのことだったので、いつかこの方法で取得ができなくなるというリスクももしかしたらあるのかもしれません。

確実に新しいGA4アカウントで数値を取得できるようにするには、連携設定ではなく直接GA4の解析タグを下記のような形で設置しておきましょう!

↑ IDのところに新しいGA4タグのIDを入れたものを1行追加します。
既存のUAタグの取得は下の段で引き続き行なっている状態です。(間違えて消してしまわないようにご注意ください。)


②analytics.jsという古いタグが入っている

ga(‘create’, ‘UA-アカウントのID’〜)」という表記があれば、「analytics.js(アナリティクスドットジェイエス)」と呼ばれるバージョンのタグです。ちょっと古いタグなので、新しいGA4との自動連携はできません。

⇒新しいタグを取得して設置しましょう!

Googleアナリティクスに戻り、先ほどの「管理」からGA4のタグをコピーしてきましょう。
「データストリーム」という項目の中の自分のホームページのアカウント(ストリーム名)をクリックします。

※Googleアナリティクスの画面がリニューアルされると多少表記が変わる可能性もございます。

「グローバルサイトタグ(gtag.js)」をクリックし、タグを開いてコピーしてきます。
これをホームページの中に貼り付ければOKです!

WordPressを使用している方は、管理画面から編集できる場合がございます。

元のアクセス解析タグと一緒に置いておきましょう。

③タグマネージャーなどでタグを管理している

もし「UA〜」のタグがコードの中に見つからない場合は、Googleタグマネージャーをご利用いただいており、その中でアクセス解析タグも管理しているのかもしれません。
その場合はタグマネージャーの方へログインしていただき、タグの設定をお願いいたします。

データの収集についての設定を行う

続いて、数値を取得する際の設定を少し変更しておきましょう。
再びGoogleアナリティクスのサイトへ移動し、新しく作ったGA4の方のプロパティを開いて左下の歯車マーク「管理」へお進みください。

①データ収集

「管理」の中の「データ設定」の中から「データ収集」を開きます。

サイトを訪問された方の地域や年齢、性別などを解析するために、「Googleシグナルのデータ収集」の「設定」を行いましょう。
また、一番下にある「ユーザーデータ収集の確認」もチェックしておきましょう。

※この設定を行わないと、年齢や年齢などどんなユーザーにサイトを閲覧されているのかを確認できないので注意しましょう。
(UAアカウントとの連携接続でGA4にデータを送っている場合、このユーザー属性情報が取得できないパターンがあるようです。タグを追加する方法で取得した方が良いかもしれません)

②データ保持

「管理」の中の「データ設定」の中から「データ保持」を開きます。

何も設定しないと2ヶ月間しかデータを保存してくれないようなので、14ヶ月間の保持に変更しておきましょう。そうすれば前年比などの数値も見れるようになるかと思います。

※それ以前の数値は消えてしまうのでご注意ください。UAでは過去の全てのデータが見れましたが、これからは必要な数値があればダウンロードしておいたり、アクセス解析資料を作成するなどが必要です。(アクセス解析を行いたいという場合はお気軽にプロクラスへご相談ください。)

関連する他のGoogleサービスと連携設定を行う

Google広告を利用している場合は、お持ちのアカウントと連携をおこなっておきましょう。
また、サーチコンソール(Google検索のキーワードや掲載順位を測定するツール)を利用している場合はその連携設定を行なっておきましょう。

以上で設定は完了です。
その他、オンラインショップの場合は売上を連携したり、アクセス解析のレポートの設定を行なったりなども必要になるかもしれませんが一旦はこちらでアクセス解析を行えるようになっているかと思います。

また数日後などにGoogleアナリティクスへログインしてみて、GA4でもアクセスがカウントされているかチェックしてみてください!