こんにちは。プロクラスの吉田です。
ヨシダミツヒロ(@milan40920)
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昨年の年末にプロクラスのニュースにも取り上げさせていただきましたが、奈良の県立中高一環の学校「奈良県立青翔中学校・高等学校さま」にて、朝早くから3コマいただき「AIを使ってプログラミングをする」という授業をさせていただきました。
今回はこのAIについて少しお話させていただこうと思います。
みなさんは「AI」と聞いて、どんなものをイメージされますか?
なんとなーく、おぼろげに想像するのは、ターミネーターのようなロボットの姿? それともディープフェイクで顔を変えられた有名人?
なんだかとても怖そうだし、これが世の中にどんな風に役に立つのだろう?と思ってしまいますね。。
実はAIは本当に身の回りに沢山すでに活躍してくれているのですが、意外に知られていない事が多いです。
いくつか紹介させていただきます。
目次
①AI出品機能
みなさんご存知のメルカリのアプリです。
一度は使ったことありますか?
この出店する際に使うアプリのカメラの機能にAIが使われているのは有名です。
実際の映像を見てもらうと一目瞭然なので、御覧ください。
撮影するだけで、商品名とカテゴリが自動で入力されるのですが、これは過去に登録されてきている出品商品をAIに読み込ませて、何がどの商品名でどのカテゴリで販売されてきたかを元に、撮影した画像をみて、自動で選別してくれるというものです。
AIは画像認識にはとても強く、今後も読み込ませていくことでどんどん賢くなっていくのです。ということは、今までなかったはじめての商品の場合は、、、
②翻訳
これもおなじみのGoogleの翻訳アプリです。
webサービスでも同じエンジンを使っているのですが、AIが翻訳能力に使われています。
左右のBeforeとAfterを見比べてください。同じ英文を日本語訳しているものです。
左の画像が学習する前の翻訳結果(上部の白い背景にある英語を、下部の青い背景の日本語に変換しています)が、少し変な日本語なのに対して、右のAfterの下部の青い背景の日本語はとても自然な翻訳結果になっているのがわかりますか?
これは、沢山の書かれている日本語をAIが「これが正しい」と解釈して、自然な日本語になるように単語や接続詞をつないでいったわけです。
機械翻訳なのに、人間が翻訳したようなクオリティーで素晴らしいですね。
詳しく書かれている参考ページを紹介しておきます。
③レコメンド機能
今やテレビだけではなく、インターネット動画配信サービスが沢山出てきていますね。
その中でも映画やドラマ、アニメなどを独自性を出すために、オリジナルコンテンツ化していることでヒットを飛ばすアメリカの大手動画配信サービスのNetflixは毎日見ている人もいるのではないでしょうか。
その際にレコメンドされる番組はAIが用いられています。
見ているヒトの興味関心を、アクセス数や閲覧時間はどれくらいか、どこのシーンで飽きたかなどをAIで分析し、最適な番組を提案してきてくれます。
AIをプログラムするって聞いて、何が使えて、何を作らないといけないか分かってる?
身近なコンテンツでのAIの役割はもっともっとありますが、様々な情報(画像情報、文字情報、アクセス情報など)がAIにとってはとても学習しやすく、活用できるわけです。
上記のヒットサービスで使われているAI。AIは益々発展するわけですが、AIの考え方やプログラムは既存の技術です。
私達はそのAI技術を2022年「どう使っていくのか」そして「どんな風に活用するのか」を考えることで、今までにない新しいビジネスを作るチャンスが誰もが平等にすぐそばにあります。
青翔中学校・高等学校で行ったAI授業でも話したのですが、下図にあるように、どの部分が使えて、どこを作る必要があるのかが分かっているのと分かっていないのとは大きく差が生まれてしまいます。
AIを意味するのは、左側の3つのブルーのマルが重なった部分。
それをプログラミングするのはブルーのマルに重なっている黄緑の四角に「AI」と書かれている部分です。
これを今年の高校1年生から「情報I・Ⅱ」として学びます。
そのプログラムで学習データを作ることができます(GoogleのTeachable Machineを使うだけでこの左側が完了します)。
そして今後大切なのは、学習データに隣接した「データをプログラミングで活用」部分です。
ここを作る知識とアイデアが重要となるのです!
今学んでいる、または作っているのはどこなのか。その概念をしっかりとイメージできるよう、意識して2022年AIと付き合っていきましょう!
プロクラスの吉田でした。