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Midjourneyとは?
Midjourneyの描いた絵と人間の描いた絵を見比べてみる。
せっかくなのでMidjourneyの描いた絵と人間の画家が描いた絵を見比べてみましょう。今回はモネの絵と比較してみます。※一応比較しやすいように描くモチーフはほとんど同じものにしました。
↓モネ『睡蓮の池と日本の橋』 画像引用元=https://artmuseum.jpn.org/mu_suiren.html
AIと人間では、事物に対して持っているイメージが異なることがある。
絵を描くAIによってイラストレーターや画家は淘汰されてしまうのか?
絵を描くAIはただネットなどで話題になっているだけでなく、実際に美術コンテストのデジタルアート分野で優勝していたりもします。既に実績を持っているんです。
↓美術コンテストで優勝したAIの作品「Theatre D'opera Spatial」 画像引用元=https://www.cnn.co.jp/tech/35192929.html ※ちなみにこの絵もMidjourneyが描いたものです。
こういった絵を描くAIの躍進を見ていると、将来イラストレーターや画家は淘汰されてしまうのではないかと不安になりますよね。これについてはいろんな意見があります。「質の高い絵を量産できてしまうので、イラストレーターや画家は要らなくなるのではないか」という声もあれば、「いやまだまだイラストレーターや画家は生き残る」という声もあります。
私はどちらかといえば後者の意見に賛成です。というのも、過去にも少し似たようなこと(高度な科学技術によって芸術家が危機に陥ること)があったけれど、画家たちはそれを乗り越えてきたからです。
その似たようなこととは、カメラの発明です。※ちなみにこれはよくいわれていることなんです。このカメラの発明によって肖像画をはじめとした写実的な絵を描いていた画家は危機に陥りました。カメラは写実的な絵の何倍もリアルな「写真」というものを効率的に作れてしまったからです。では、これで画家は淘汰されたのかというと違います。彼らは絵でしかできない表現を確立して乗り越えてきたのです。印象派の作品などが良い例ですね。
絵を描くAIはカメラ以上に厄介なものかもしれません。いろんなモチーフをいろんな画風でしかも効率的に描くことができてしまう恐ろしい存在です。ただ人間の頭脳と手先によってしかできない表現を模索していけば、イラストレーターや画家が淘汰されることはないだろうと思います。(「言うは易く、行うは難し」ですが、、、)個人的には自我や感情、身体性と言ったものがAIにはない人間の強みである気がしますね。
また絵を描くAIと上手く共存していくというのもありだと思います。例えば自分の描いた絵にAIの描いた絵を上手い具合に組み合わせて共同作品を完成させたら面白い気がするし、モチーフは自分で描いてその後ろの背景をAIに作ってもらったりしたら作業効率がグッと上がると思います。このように人間とAIが各々の長所を生かしながら一緒に創作活動するのが理想的かもしれませんね。
皆さんは絵を描くAIについてどう思いますか?是非、Midjourneyなどを使って色々と体感してくれたらと思います。