みなさんこんにちは!プロクラスの村瀬です。
今回は実際に使ってみてすごく画期的だと感じたPhotoshopベータ版の新機能、「ジェネレーティブ塗りつぶし」についてご紹介します!
写真を加工する際、もう少し幅があればいいのに…と感じたり、被写体の一部分を短時間で加工できたらなあ…と思ったことはありませんか?
「ジェネレーティブ塗りつぶし」は選択したエリアに対して、加工したい内容をテキストで入力することでAIが自動で画像を生成してくれるという機能になります。Photoshopベータ版の機能なので現在はまだ商用利用はできないものの、今後数ヵ月には使用が可能になる予定だそうです!個人での利用はできますので、予習して慣れておくのも良いかと思います。
Photoshopベータ版がPCに入っていない方は以下の方法で入手してから作業手順に進んでみてくださいね。
目次
Photoshopベータ版はどこから入手する?
削除ツールは現在ベータ版のみで公開されています。Adobe Creative Cloudからベータ版アプリに進むとPhotoshop(Beta)がありますのでインストールをクリックすれば使用できるようになります!
「ジェネレーティブ塗りつぶし」で出来ること
まずはどんなことができるのか、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
アドビサポートの記事内でまとめられているのは大きく分けて以下の5つです。
- オブジェクトを生成:画像内の領域を選択し、テキストプロンプトを使用して、追加/置換するコンテンツを説明します。
- 背景を生成:被写体の背景を選択し、テキストプロンプトから新しいシーンを生成します。
- 画像を拡張:画像のカンバスを拡張し、空白の領域を選択します。プロンプトを使用しないで生成すると、シーンがその雰囲気に合わせて拡張されます。プロンプトで生成すると、シーンの残りの部分を拡張しながら、コンテンツが画像に追加されます。
- オブジェクトを削除:削除するオブジェクトを選択し、プロンプトなしで生成 AI テクノロジーを使用して削除します。
- その他… 生成塗りつぶしは、汎用性に優れた機能です。型破りなアイデアを試し、様々なコンセプトを中心に考え、何十種類ものバリエーションを瞬時に生み出すことができます。
なるほど…テキストだけではピンとこないので実際に例としてこちらの写真を加工していこうと思います!この機能を使うにはクラウド上での処理が入るので、加工前にインターネットにつながっているかチェックしましょう!
コーヒーサーバーを追加してみる(オブジェクトを生成)
画像にコーヒーサーバーを追加してみようと思います。配置したい場所を選択ツールで選択します。
コンテキストタスクバーが表示されるので、「生成塗りつぶし」を選択し、英語で「glass coffee maker」と入れてみました。
※英語でのテキスト入力で指示していく必要があります。
おお…!コーヒーサーバーが生成されました…!ガラスの向こう側の風景や、ドリッパー部分の夕日の照り返しなど上手くなじんでいます。すごい!私自身がコーヒーをあまり飲まないのでサイズ感があっているのかちょっと判断に悩みますが、選択範囲を広げれば解決しそうです!
プロパティパネルを見ると、バリエーションが3つ生成されるので、お好みのものを選択して作ることもできます!
背景を森にしてみる(背景を生成)
次に背景を森に変えてみます!
先ほど生成した画像のレイヤーを統合し、机とコーヒーカップ以外を選択ツールで選択してコンテキストタスクバーに「forest」と入れてみました。
おお…こちらもなじんでいるのではないでしょうか…さわやかな海から夕暮れのバンガロー的雰囲気になりました。
背景部分を拡張してみる(画像を拡張)
次に背景を拡張してみましょう!
切り抜きツールで伸ばしたい部分まで画像サイズを上げます。
拡張したい部分を選択ツールで選択し、コンテキストタスクバーに何も入れず「生成」をクリックします。
写真の上部が自然な状態で拡張されました!こちらもいい感じです!
コーヒーカップを消してみる(オブジェクトを削除)
今度はコーヒーカップを消してみます!
コーヒーカップの周りを少し広めに選択ツールで選択します。(広めに選択する方がシームレスに変換ができるとのこと)コンテキストタスクバーに何も入れず「生成」をクリックします。
きれいにコーヒーカップの部分が消えています!す、すごい…!!もう最初の要素は机しかありませんが、きちんと撮影されたかのような仕上がりです。
いかがだったでしょうか?他にも入れるテキストによって無限の可能性を秘めている「ジェネレーティブ塗りつぶし」の機能。ぜひ色々遊んで画像加工を楽しんでみてください!