(一部改行を入れて見やすく調整しております。2019.01.04)
こんにちは。プロクラスの吉田です。
ヨシダミツヒロ(@milan40920)
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人が社会で働く際に求められる能力は様々ありますが、 特に「仕事ができる」「優秀とされる」要素を持っていると待遇面で有利に働きます。 当然ですが笑。今回はその重要なポイント2つと、そのポイントを育成するIT学習について書きたいと思います。
目次
■抽象化できる思考力とは
ひとつ目のポイントは、 「複雑な状況を体系的に整理し、物事を抽象化(概念化)できる思考力」 を持っていることです。 この力は仕事をする上で非常に大切な能力と考えています。
なぜかというと、 仕事を取り巻く状況の中で、物事を大局的に捉え、一旦抽象化(概念化)させた上で、 「今何が大切なのか」を抽出し判断材料に出来ることで、判断基準となるものを見つけ、ベストな方向性を示すことができるからです。
どんな仕事でも共通して言えることは、 行動を起こす上で、その時の状況に応じて論理的に最善の判断を行えるかどうか が欠かせません。 判断基準が求められた時、どのような考え方ができるかにより、就くべきポジションが決まると言っても過言ではありません。
◼︎「旅行」の中にある抽象化概念思考力
仕事や行動をする上で、人は常に判断を迫られます。 行動を決める際に仕事ができる人、優秀とされる人はどのように判断していくのでしょうか。 少し仕事という考え方から離れて、あなたが旅行をする場合を考えてみてください。 気まぐれな放浪の旅でない限り、旅行にはきっと目的があります。
例えば、
・キャンプに行って自然の中の生活を味わう
・レースを見に行って、好きなチームを応援する
・遊園地に行ってスリルある乗り物を体験する
・歴史ある世界遺産の建造物に触れる
・大好きな人に会いに行く など
その旅行に行くための準備整えて、いざ旅路へ。
目的を達成するために、様々な判断があなたを待ち受けます。 旅程でのトラブルがあるたびに、目的を遂行するためにきっとあなたは 誰にも聞かず、自ら判断して進んでいくと思います。
道に迷った時に、近くの人に道を聞いたとしても、それはあなたが目的に近づくために道を聞いたのであって、 やるべき事が分からなくて聞いたのではありません。 そして必ず目的の場所へたどり着く事ができるでしょう。
しかし、日々の仕事は上司に聞かないと何を優先的に遂行すべきかは分からないのかもしれません。
ここで分かりやすく、仕事と旅行を対比してみましょう。
聞かなくても進められるあなたの旅行と、聞かなくては勧められない日々のあなたの仕事。 この違いは何かと言うと、それは「目的」にあります。 旅行の目的を決定する際、きっとあなたの中で大切としているビジョンがあります。
ビジョンを辞書で確認すると「理想像、未来像、展望、見通し」とあります。 言い換えると、ビジョンはあなたが生きていくうえで、あなたという人格を形成するために大切にしたいこと。 その大切にしたいことに沿って、あなたは考え、行動し、決定していきます。
日々一生懸命、自分自身の理念やビジョンを考えながら価値判断を行い、自然と行動で示して人格を形成しています。 日々悩み、決定しているあなた自身の存在価値を考える力=抽象化(概念化)できる思考力 がそのものだといえるのではないでしょうか。
◼︎仕事上で最も必要な力
仕事で必要なのは、「あなた自身について『真剣に考える力』を働かせる」こと。 それは「会社の存在価値」や「会社のあるべき姿」となる抽象的概念を捉え、それに基づく行動を考える事で、自ずとあなたを能動的に動かし、会社として重要なことに基いて判断し、進められる ということだといえます。 今一度考えてみてください。
あなたの会社にとって行動すべき目的を導きだすヒントは、
・この会社は何のために、誰のためにあるのか(企業理念に基づく存在価値の理解)
・この仕事は何のために、誰のためにする必要があるのか(ビジョンに基づく行動判断)
・この人材を育成するためには、何のためにどのような仕事を割り振る必要があるのか(全体ベクトルの一致とボトムアップ)
・日々の業務の課題に対して、何をリスクとして捉えて、どのように優先順位をつけるのか(重要ファクト選定)
などが考えられます。 これは、会社の経営層が考えるべき目的の指標であり、抽象化(概念化)する力がなくては考えることが困難です。
ハーバード大学のロバートカッツ教授が提唱している「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」にもあるようにその会社を動かすために必要とされるスキルです。 あなた自身を動かす(自分の経営の)ためには、あなた自身が行動を采配する幹部なのです。 あなたの問題を分析し、発見、解決する。また、戦略を立てながら日々を進んでいます。 これは会社の経営幹部が同様に実践しています。
■愛と恋の違い
いきなりですが、愛と恋の違いが分かりますか? この2つはまさに抽象化概念です。 この「愛」と「恋」の違いを 知っている人=経験者 知らない人 =未経験者 です。 どちらか一つでも知らないとその2つの違いについて説明することはできないでしょう。 これは、過去にご自身の具体的な経験を通して、理解した方のみ捉えることができ、説明が可能です。
◼︎具象化する力
ここでふたつ目のポイント 対をなす「具象化概念」について話をすすめます。 具象化する力とは、抽象化(概念化)したものを「はっきりとした形にする力」が対として求められます。 抽象化(概念化)を具象化する場合、抽象化の過程で出現する「キーワード」や「イメージ」を手がかりに 「どんな言動が必要なのか」「どんな気持ちになるのか」「どんな方法を取るのか」などを考え、具体的な案を導き出す必要があります。
前述の旅行の例えで具象化を取り出すと、概念的な目的に対して、そこへたどり着くための具体策をもって到達できるわけです。
目的が変わらないかぎり、ルート(道順)は違えど、確実に近づくことができますし、困難な障害があったとしても、具体的な対処を考えることにより、乗り越えて達成できるのが具象化する能力です。
先ほど、愛と恋は経験した人のみ説明ができると書きましたが、 逆説的にいうと、具体的な経験(異性との恋愛や交際、相手を愛しむ感情や気持ち)をしなければ、抽象化(愛や恋)を理解することが難しいということがいえます。
旅行も愛や恋も共通して、自身の具体的な体験を通してはじめて抽象化概念の理解に進めるわけです。
■抽象化概念と具象化概念を養うためのIT学習とは
前述の通り、物事を抽象的に捉えてイメージする事は、多くの場合、具体的な経験を必要とします。
子供の頃から「具象化←→抽象化」とはどのようなものかを体と頭から日々体験することでこの思考力が得られると考えています。
下の図にあるものは、体験を通して、具象化から抽象化への思考を行うプロセスをイメージ化したものです。
①の「心身のリアル体験」では、幼少期から様々な遊びや運動、海や川や砂遊びなどの匂い、空気、温度などの肌や実感覚による体験や、「嬉しい」「悲しい」といった感情などを通して学ぶプロセスです。 ここを経験し、②の「具象化」のプロセスへと発展します。
これはお絵かきや車のおもちゃが走ること。また、自転車にのったり、ブロックを組み立てて立体物を作ったり、重力のバランスなどを学ぶなどの物理的な学習、具体的な経験を一つ一つ積み上げて養うことにより具体的な手段の引き出しを増やすことができます。
③は②の具体的な経験で感じたことや、新たに学ぶ「言葉や文字を使った物語や感情」、「数字を使った計算や論理」などの抽象的な表現を考えながら、①〜③のプロセスを繰り返し学習する事によって、抽象的概念と具象的概念を養うことが可能となります。
このプロセスを育てるには、昨今話題のIT学習のプログラミングが非常に有効です。
目的を設定し、概念的なプログラミングやロジックを想像させ、アイデアを具象化して組み立てる事ができます。
ただ一点注意していただきたいのは、プログラム学習は抽象化概念がある程度できるお子様には問題ないのですが、抽象化概念の思考力がまだ弱いお子様の場合、具象化概念を理解したあとに抽象化概念へと進まないと、抽象化概念が理解できないままプログラミング学習を行っても、自分自身が何をしているのかイメージ出来ないまま進められている可能性があります。
プロクラスでは、論理思考だけでなく、さらに改良を加えて発展させ、ブロックでロボットという具体的なモノを組み立てながら、壊したり、掴んだり、走ったりさせることにより、抽象化概念と具象化概念を育てていきます。
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