こんにちは!プロクラスの森です。
文部科学省が、コンピューターのプログラミング教育を2020年度から実施する方針を発表したそうです。
必修化はまだまだ先の事ですが、近年子供のプログラミング教育が活発になりつつあります。
何故わざわざ子供のうちからプログラミングを学ぶのか、自分なりの考えをまとめてみました。
小学生からプログラミングをして何が身につくのか?
ゲームが好きな子であれば「遊ぶ」側から、「作る」側へのステップになります。
ただ、誰もがゲームデザイナーやプログラマになりたい訳ではありません。
プログラミングは算数や数学のように論理的思考能力を鍛える、とも言われますが、一番のメリットは「効率的な設計」をする能力を鍛える事ではないかと思います
「仕組みを作れる人」は「作業員」よりも価値が高い
学校のものづくりの授業はどちらかというと、
・一つ一つ丁寧に
・正確に
・独創的に
といった教え方が多いと思います。
しかし会社では、ひとつの商品が完成した後、次に
・生産効率を考えて汎用的にする
・他人が作業を行えるように考える
・作業者、管理者の配置を考える
・量産する方法を考える
この4つが出てきます。
この4つをまとめて表現するなら
最初に色々決めてしまえば、後は自動で最後まで出来上がる仕組み
の設計です。
これができる人は、生産効率をものすごく上げるので、高い賃金を手にします。
工場だと「量産できるように設計する人」の方が「作業員」よりも給料が高いのと同じです。
学校の授業ではこの「効率的な設計」の訓練はあまりやりません。
「自動化」や「量産」という言葉のイメージが子供向きでない、というのもあるかもしれませんが、一番大きな理由は
実際に作業者や管理者を立てて実施してみないと、設計がよかったのかどうかを確認できない
からではないかと思います。
プログラミングの授業は「設計するチカラ」を鍛える
プログラミング教育が活発になってきている理由は、このような「効率的な設計」の訓練になる事が大きいのではないかと思います。
プログラムの動きは、実は現実の工場とよく似ています。
例えるなら、プログラム言語というのは工場のセクションや作業員で、プログラマーは工場の設計者です。
プログラミングは工場内にセクションを作り、管理者や作業員を配置していく工程にあたります。
また、用意できるセクション、管理者や作業員には上限が無い為(あるけどすごく上限が高い為)設計の自由度は高いです。
最初のうちは人の作ったプログラムを真似て、そこから効率的な設計というものを少しずつ学んでいきます。
以上、子供の頃にプログラミングを学ぶメリットについての私なりの考えでした。
・・・ちなみに私の場合は
・生産効率を考えて汎用的にする
・他人が作業を行えるように考える
・作業者、管理者の配置を考える
・量産する方法を考える
これらを子供の頃に考えたことはなかったような気がします。
これらの思考法について早めに慣れておける、というのが、子供がプログラミングを学ぶメリットとしては一番大きいかなと思っています。