PHP 8.5の基礎構文を初心者向けに解説|変数・条件分岐・ループ・関数を覚えよう




はじめに

こんにちは。

プロクラスの國府です。

PHPをこれから勉強したい方に向けて、PHP 8.5の基本構文を初心者向けに解説します。

PHPは、WebサイトやWebシステムの開発で広く使われているプログラミング言語です。

WordPressをはじめ、LaravelなどのWebアプリケーションフレームワークでもPHPが使われています。

この記事では、PHPを初めて学ぶ方を対象に、

  • PHPの基本的な書き方
  • 変数
  • 文字列
  • 数値
  • 配列
  • 条件分岐
  • 繰り返し処理
  • 関数

といった、PHPを使う上で最初に覚えておきたい基礎構文を紹介します。

PHP 8.5とは?

PHP 8.5は、2025年11月20日に正式リリースされたPHPのメジャーアップデートです。

PHP 8.5では、URI拡張、パイプ演算子(|>)、clone()によるプロパティ変更など、さまざまな新機能が追加されています。

この記事ではPHP 8.5を前提にしていますが、ここで紹介する基本的な構文の多くは、以前のPHPでも利用できます。

なお、2026年8月時点ではPHP 8.5.9がリリースされています。PHP 8.5を利用する場合は、セキュリティ修正を含む最新の8.5系を利用することをおすすめします。

PHPの基本的な書き方

PHPのプログラムは、基本的に <?php から始めます。

<?php

echo 'Hello, PHP!';

echo は、文字列などを画面に出力するために使用します。

実行すると、

Hello, PHP!

と表示されます。

PHPでは、文の最後にセミコロン ; を付けるのが基本です。

echo 'Hello';
echo 'PHP';
コメントを書く

プログラムの中にコメントを書くこともできます。

1行コメントには // を使います。

// 名前を表示する
echo '山田太郎';

複数行のコメントを書く場合は、/* */ を使用します。

/*
    これは
    複数行のコメントです。
*/
echo 'Hello';

コメントはプログラムとして実行されません。

「この処理は何をしているのか」などを分かりやすくするために使用します。

変数

プログラミングでは、データを一時的に保存しておきたいことがあります。

そのときに使用するのが「変数」です。

PHPの変数は $ から始まります。

$name = '山田太郎';

echo $name;

実行結果は、

山田太郎

となります。

$name という変数に「山田太郎」という文字列を代入しています。

変数の値を変更する

変数に入っている値は変更できます。

$name = '山田太郎';

$name = '佐藤花子';

echo $name;

この場合、最終的に $name に入っているのは「佐藤花子」です。

文字列

文字列は、シングルクォート ' またはダブルクォート " で囲みます。

$name = '山田太郎';

echo $name;

ダブルクォートも使用できます。

$name = "山田太郎";

echo $name;

PHPでは、文字列の中に変数を展開することもできます。

$name = '山田太郎';

echo "こんにちは、{$name}さん";

実行結果:

こんにちは、山田太郎さん

初心者のうちは、文字列と変数を組み合わせる場合は {$name} のように書くと分かりやすいでしょう。

数値と計算

PHPでは、数値を使って計算できます。

$a = 10;
$b = 3;

echo $a + $b;

実行結果:

13

代表的な算術演算子には次のようなものがあります。

演算子 意味
+ 足し算
- 引き算
* 掛け算
/ 割り算
% 剰余(余り)

例えば、

$a = 10;
$b = 3;

echo $a % $b;

の場合、10を3で割った余りなので、

1

と表示されます。

配列

複数のデータをまとめて管理したい場合は、配列を使用します。

$fruits = ['りんご', 'みかん', 'バナナ'];

配列の値を取り出す場合は、番号を指定します。

echo $fruits[0];

実行結果:

りんご

PHPの配列は0番目から始まります。

0 → りんご
1 → みかん
2 → バナナ

連想配列

キーに名前を付けてデータを管理することもできます。

これを連想配列と呼びます。

$user = [
    'name' => '山田太郎',
    'age' => 30,
];

値を取得する場合はキーを指定します。

echo $user['name'];

実行結果:

山田太郎

Webシステムでは、このような連想配列を扱う場面が非常に多くあります。

if文による条件分岐

「もし○○なら、この処理をする」という条件分岐には if を使います。

$age = 20;

if ($age >= 18) {
    echo '成人です';
}

$age >= 18 が成立した場合に、echo が実行されます。

elseを使う

条件に当てはまらなかった場合は else を使います。

$age = 16;

if ($age >= 18) {
    echo '成人です';
} else {
    echo '未成年です';
}

実行結果:

未成年です
elseifを使う

複数の条件を確認する場合は elseif を使用します。

$score = 80;

if ($score >= 90) {
    echo 'A';
} elseif ($score >= 70) {
    echo 'B';
} else {
    echo 'C';
}

この場合は、

B

と表示されます。

for文による繰り返し

同じ処理を何度も実行したい場合は、繰り返し構文を使用します。

代表的なものが for 文です。

for ($i = 0; $i < 5; $i++) {
    echo $i;
}

実行結果:

01234

この処理では $i の値が、

0 → 1 → 2 → 3 → 4

と変化しながら処理されます。

foreach文

配列のデータを順番に取り出す場合には、foreach が非常によく使われます。

$fruits = ['りんご', 'みかん', 'バナナ'];

foreach ($fruits as $fruit) {
    echo $fruit;
}

実行結果:

りんご
みかん
バナナ

Webシステムを開発していると、データベースから取得した複数のデータを表示するために foreach を使う場面が多くあります。

連想配列をforeachで処理する

連想配列の場合は、キーと値を両方取得できます。

$user = [
    'name' => '山田太郎',
    'age' => 30,
];

foreach ($user as $key => $value) {
    echo $key . ': ' . $value;
}

このように書くと、キーと値をそれぞれ $key$value で取得できます。

while文

条件が成立している間、処理を繰り返す場合は while を使用します。

$i = 0;

while ($i < 5) {
    echo $i;

    $i++;
}

$i が5未満の間、繰り返し処理されます。


関数

同じ処理を何度も使いたい場合は、関数にまとめることができます。

function sayHello()
{
    echo 'こんにちは';
}

sayHello();

function を使って関数を定義し、sayHello(); と書くことで関数を実行できます。

引数を使う

関数にデータを渡すこともできます。

function sayHello($name)
{
    echo "こんにちは、{$name}さん";
}

sayHello('山田太郎');

実行結果:

こんにちは、山田太郎さん

このように、関数の呼び出し時にデータを渡すことができます。

戻り値

関数から処理結果を返す場合は return を使用します。

function add($a, $b)
{
    return $a + $b;
}

$result = add(10, 20);

echo $result;

実行結果:

30

return を使うことで、関数で計算した結果などを呼び出し元へ返すことができます。

型を指定する

PHPでは、関数の引数や戻り値の型を指定することができます。

例えば、整数を受け取る関数なら次のように書けます。

function add(int $a, int $b): int
{
    return $a + $b;
}

int は整数を意味します。

また、文字列なら string、真偽値なら bool などを指定できます。

function getMessage(string $name): string
{
    return "こんにちは、{$name}さん";
}

型を意識してプログラムを書くことで、予期しないデータによる問題を見つけやすくなります。

nullとは?

PHPでは「値が存在しない」ことを表すために null を使用します。

$name = null;

例えば、ユーザーがまだ名前を登録していない場合などに利用できます。

null かどうかを確認する場合は、次のように書けます。

if ($name === null) {
    echo '名前が登録されていません';
}

まとめ

今回は、PHP 8.5を使ってプログラミングを始めるために、基本的な構文を紹介しました。

まずは次の項目を理解することを目標にするとよいでしょう。

  • echoによる出力
  • 変数
  • 文字列
  • 数値
  • 配列
  • ifによる条件分岐
  • forforeachによる繰り返し
  • whileによる繰り返し
  • 関数
  • 引数と戻り値
  • 型指定
  • null

これらは、PHPでWebシステムを開発する上で基本となる知識です。

PHP 8.5にはパイプ演算子などの新しい機能も追加されていますが、まずは基本構文をしっかり理解してから、新しい機能を少しずつ覚えていくとよいでしょう。

PHPの公式マニュアルにも「基本的な構文」の解説がありますので、より詳しく知りたい場合は公式ドキュメントも参考にしてください。

PHP公式マニュアル「基本的な構文」

PHP 8.5の新機能については、公式のリリース情報も確認できます。

PHP 8.5公式リリース情報