世界初「自分を見るメガネ」<新旧のJINS MEMEを紹介>




こんにちは。プロクラスの吉田です。
ヨシダミツヒロ(@milan40920)

2015年11月に初代JINS MEMEが発売されました。

僕はその当時、渋谷のJINSで購入し、ウエリントンタイプの黒いメガネを購入しました。

当時の値段は、42,120円(8%税金込)で、目の瞬きしたときに発生する電極を金属のノーズパッドから取得する方式と、テンプルエンドに埋め込まれたバッテリーとジャイロセンサーで頭の動きが完全にとれたこの製品は、4つのアプリが無料で用意されていて、かなり楽しめました。

走りを楽しむための「RUN」というアプリ。これはフォームとペースが記録され、フォームが悪化した時間が自分の壁と考え、意識を変えさせていくアプリです。

集中した時間とどれくらい集中したかをカレンダーに記録してくれる「OFFICE」というアプリ。

モチベーションやストレス、感情を5日間の調査するためだけの「MEDICAL LAB」というアプリ。JINS MEMEの「JINS MEME」という公式アプリの4つ。

どのアプリも動きやデザインが秀逸ながら、一つ一つの要素が意味深く、大変良くできたUI/UXアプリでした。(GoodPachという会社がデザインしています)

今回新たにJINS MEMEが2021年10月14日に発売され、価格も大きく下がって19,800円(税込)で発売。

僕は旧バージョンを持っていたので30%OFFで買うことができたので13,000円ほどで買えました。

どうようにウエリントンタイプの黒を選びましたが、今回はつや消しだったので、少し雰囲気が違っています。

旧タイプは、こうやって比較すると分かるように、テンプルエンドがやたらボリュームがあって、さらには長すぎました笑

左の旧タイプは、テンプルエンドにセンサーとバッテリーを備え、ノーズパッドは目の瞬きなどの情報が取れる機器があったのですが、新タイプはテンプルエンドには何もなく、ノーズパッド部分にすべて集約させあります。

ノーズパッドに装着された電極センサーがネジで止めてある。

充電はどうするのかなと思って、思って箱の下に入っている小さな黒いポーチを見つけ、中を見てみると、クリップ式の充電器らしいものが入っていました。

USBケーブルは別売りでしたが、このクリップにmicro USBを指すと充電器になるんですね。よく考えられています。

クリップでテンプルを挟んで充電する様子。

今回5年ぶりにアップデートされたJINS MEMEはとても機能的で、前回の問題を改善されています。

掛け心地も相変わらず、ノーズセンサーが鉄製なので、かけたときヒヤッとしますが、それ以外は特に重さもなく、快適でした。

スマホと接続すると、瞬きが取れたり、頭の傾きがしっかりデータとして取得できているのが確認できます。

アプリは、一つに集約されているようで、セッティングなどができるメニューと、姿勢を記録してくれるモード。

姿勢が悪いとこんな感じで、教えてくれます。

時間別に姿勢を保存されるようになっています。

上が時間別姿勢スコア

没入している時間を取得するモード。

没入しているかはどう定義づけしているかと言うと、これは前回の旧バージョンと同じように、

・瞬きをしない
・頭を傾けない

が「集中している」とみなしているわけです。
100ptに近いほど、集中しているという判断になっていそうです。

まだ全然試せてないので、グラフは空っぽです笑

続いて、集中度を測るモードです。

これは下にある「FOCUSボタン」を押すことで、今どれくらい集中しているのかを自分で時間を設定して(デフォルトで25分)計策してくれる機能がついています。

じっと待っているわけではなく、仕事や趣味をしながら時間まで待ちましょう。

この画面から時間終わるまで出られないのですが、計測されたあと、どの頻度で集中できて、どんな状態だったのかが視覚化されます。

集中している間は100ptなのですが、ちょっとよそ見をしたり、立ち上がったりすると、いっきに30台まで低下します。

その集中力を取り戻そうとして、またスマートフォンの数字を見ていると全然集中できずにいます。。

右の紫のバーが時間の経過とともに下がって来ているのがわかりますね。

なんとか100ptまで集中が回復し、キープしながらこのブログを書いています笑。
この計測時間、まだ終わらないかなと思いながらいるからでしょうけど、終わるまでにかなり時間が長く感じます。(全然集中できていないはずですけど100ptキープしています。。)

結果が出ると上記の画面に切り替わり、ZONE状態が13分もありましたね。
25分の内、18分が集中できて、それ以外の時間7分が集中外でした。

その他も沢山データを確認する画面があるのですが、最後に「Liflog」という画面を見てみると、このメガネ一つだけでいろいろな情報を取得するんですね。
眼鏡のセンサーから取れるデータは多くはないはずですが、こんなに多様な人間の活動情報を表現するなんて素晴らしいプロジェクトであり、素晴らしい有能なメンバーの人達なんだろうと感心しました。

僕はメガネを沢山使い分けているタイプなので、ずっとこの眼鏡を使うことはないのですが、旧モデルよりも改善されている分、気軽に装着することができそうです。

人間が今まで活動していて見えなかったデータがこうやって具体的に情報として視覚化されてくることによって、ますます健康面やその人の健康生活レベルが表現できてくると、医療とつながってきて、JINSはメガネ屋なのに、もうIT企業として、医療会社として境界線が曖昧になってくるのではないでしょうか。

完全EV化することが決まっているこの社会。モーターやバッテリーが主力になり、トヨタが車のエンジンを開発して車屋としていた時代が、もうエンジンは使わない未来がそこにあります。すでにトヨタは街をスマート化する取り組みを始めているように、パソコンやスマホを売っているIT企業のアップルも車を作って売る時代がやってきます。

どの企業もITを取り込むことによって、業種の境界線がなくなる時代がすぐそこに来ています。

いろいろな課題も生まれてきていますが、そんなことを考えると未来はいつも楽しくてたまりません。

自分をデジタルで見つめ直す機会をもらえてJINSの田中社長には感謝です。