こんにちは、プロクラスの和方です。
普段自分で撮った写真をwebなどの素材に使用する際に「なんとなく絵的に弱いなぁ…」と感じたことはないでしょうか?
写真はカメラや構図、照明など、撮った時の環境が大きく作用するものですが、撮った後でも工夫次第で、より説得力のある画像に生まれ変わらせることができます。
Adobe Stockのような素材サイトにストックされている「重厚感」があり、なんだかドラマチックで説得力のある写真というのは、得てして撮影後の補正をしっかりしているものです。
今回は4つのポイントを抑えながら、ちょっといいカメラで普通に撮ったくらいの写真を、よりドラマチックで重厚感のある画像に生まれ変わらせてみたいと思います。
今回は金閣寺の画像を使って、左の画像を右の画像のようにしてみたいと思います。
ポイントは以下の4点になります。
①周辺減光をシミュレーションして雰囲気を出す
②コントラストで力強い画面に
③レンズフィルターで画面に統一感を
④彩度の引き算で落ち着かせて仕上げる
目次
①周辺減光をシミュレーションして雰囲気を出す
周辺減光とは画面の外側に向かって暗くなる現象のことで、比較的安価なレンズに起こりやすい特徴がありますが、一方でこれを「味」と捉える人も多く、周辺減光が起こっている写真にはなんとなく「いい感じの雰囲気」を感じてしまうマジックがあります。
クイックマスクモードでグラデーションでの塗りつぶしを行い、中心から外に向かってマスクが薄くなるようにしましょう。
その後は「色相・彩度」で明度を下げ、周辺減光を作ります。
②コントラストで力強い画面に
Adobe Stockなどの画像素材によくあるものとして、コントラストを上げることで被写体がパキッと硬質な印象を与えるものが多くあります。
これは海外の写真にもよくみられますが、より被写体の物質感を誇張して伝えることができるので、なんとなく説得力があるように感じてしまうテクニックかもしれません。
ここでは「コントラスト」を上げて、金閣寺の物質間をより強く見せてみます。
③レンズフィルターで画面に統一感を
ここからは写真全体のトーンを揃えることで、落ち着いた統一感のある写真に変えていきたいと思います。
金閣寺の「金」を際立たせ、爽やかな印象の空の青みを落とし、歴史の重みのようなものを演出してみたいと思います。
「レンズフィルター」で黄色寄りのオレンジを選択して、写真全体に適応します。
④彩度の引き算で落ち着かせて仕上げる
最後に大人な印象を演出するために、全体の彩度を落としてみたいと思います。
③のレンズフィルターとの合わせ技によって、色調設計が行え、しっかりとまとまった絵になったのではないでしょうか。
完成
こちらで補正が完了しました。
元の写真と比べ、重厚感が出たのではないでしょうか?
以上、webサイトのための画像補正をご紹介しました。
画像の補正を駆使することで、普通の写真をより使える素材に生まれ変わらせることができます。
今回ご紹介した方法以外にも、様々な補正の方法がありますので、またご紹介できればと思います!