こんにちは、プロクラスの和方です!
先日の11月17日に大阪で開催されていた「教育ITソリューションEXPO」を見に行ってきました。
こちらのイベントは、デジタル教材、教育支援システム、eラーニング、またプログラミングの教材など、現在「教育」の分野で使用される最新の方法や製品の展示会でした。
今回はプロクラス講師という立場から、教育において現在どういったアプローチに注目が集まっているのかを、感想を交えて自分なりに書いてみたいと思います。
目次
■ロボットでのプログラミング教育
今回の展示会を「プログラミング教育」という観点で振り返った時に、特に目に止まったのがロボットの教材の多さでした。
プロクラスでは現在、レゴが開発した「WeDo2.0」をベースに授業を行っています。
展示の中にWeDoはなかったものの、それ以外のロボット教材の種類の多さに驚かされました。
どの企業も基本的には、年中~小学生~中学生をターゲットにしているようでしたが、「手で触って考える」というロボットの特性を考えると、小さい頃からプログラミングに触れあうような環境はこの先もっと増えていくのだろうなと感じました。
■グループ教育
何社かスタッフの方と話をさせていただいた中で、時折「グループ学習」という言葉が出てきました。
おそらくここでいうグループ学習とは、従来の国語、数学と言った「教師から生徒への一方通行型」といった関係性で完結する授業のスタイルではなく、生徒同士が何らかのテーマに向かって、自分の意見を発言し、みんなで評価するといった授業のスタイルの事だと僕は捉えました。
何が言いたいかというと、これからの思考力のベースは、国数社理英といった「一定の型が決まっている答えに向かって、記憶をつなぎ合わせ回答する」ものに加え、「答えのないものに対して発想し、形にしていく」ものが必要なのではということです。
これは、型のある物事はAIに代行させる時代を見越して、人が本来持つ想像力をもっと引き出していこうという取り組みなのだろうと感じたりしました。
■eラーニング
eラーニング用の製品やインフラを取り扱うブースをうろうろしながら、あるスタッフの方と話をさせていただきました。
eラーニングは従来の授業の様に講師と生徒がリアルタイム&リアル空間で顔を合わせて授業を行うのではなく、インターネットを介した空間で、時間の縛りなく授業が受けられるといった授業方法のことです。
もちろん授業のデータはインターネット上に残っていますので、いつでも授業を振り返ることもできますし、リアルタイムの授業であればチャットを介して従来通り講師に質問を投げかけることもできます。
そこで僕が想像したのは、この授業方法が浸透すれば必修科目というものがなくなり、生徒の興味のある教科のみを学習することができるのではという点です。
それがいいか悪いかは別として、生徒が「やりたい」と思える授業を時間制限なく行うこともできますし、講師もよりディープな知識を志のある生徒と共有することができるかもしれません。
■最後に
今回まわった中で少し残念だったのが、プログラミング教育全般に関しての展示がなかったことです。
というのも、プログラミングを教える立場として、他のスクールや会社が授業や製品を通じて「生徒に何を受け取って欲しいのか」や「自社が考えるプログラミング教育の目指すところ」という話が聞きたかったのです。
ロボットの展示は多かったのですが、プロダクトとしてのPRが強いせいかそういった話は聞けませんでした。
そんな中、ENAGEEDという会社さんがアクティブラーニングをベースに、子供のモチベーションや想像力を養うための教材を出版されており、とても興味深い話ができました。(ブースのデザインも攻めていて、ひと際異色な存在感でした)
まだまだプログラミング教育については試行錯誤が続いていくとは思いますが、今回の展示会への参加のようにアンテナを張り巡らせていきたいと思います!