映画ポスターデザイン研究




みなさんこんにちは!
プロクラスの村瀬です。

数カ月前に何度か映画館に足を運ぶ機会があったのですが、
劇場に入る前からポスターやチラシ、パネルなんかが設置されていて
目に沢山の情報が入ってきますよね。

その時に特に気になったデザインやフォントについて調べてみたので、
是非お付き合いいただけましたらと思います!

8番出口のポスターデザイン


映画8番出口公式Xより引用

まず映画館に足を踏み入れて最初に目に飛び込んできたのがこちらの
「8番出口」のポスター。大胆かつシンプルで無駄のないデザインに
一瞬で引き込まれました。

元々はインディーズゲームで、主人公が地下通路の無限ループの中で起きる
周囲の「異変」を見つけ8番出口からの脱出を目指すというストーリーです。
(ちなみにゲームはやったことあるのですが映画はまだ見れておりません…!)

デザインは佐野 研二郎さんが担当されています。
このポスターでは黄色い背景に大きな8の文字がトリミングされ、
その中に主人公が映し出されています。

8は横に回転すると∞(むげん)という意味にもとらえられるため、
その中にいる主人公はループする地下通路に閉じ込められているというような
見方もできそうです。

にじみ出る地下通路の不気味さが、背景のタイルの壁だけでも伝わってきますし、
異変に対するアラートのような黄色の背景も相まって早くここから脱出しなければ…!
という気持ちになってきますよね。

使用されているフォントは英数字は Frutiger (フルティガー)、
8番出口の日本語部分は新ゴで、右のキャッチコピーはまた別のフォントの
ようなのですが…見出ゴMB31かな…?

Frutiger (フルティガー)

新ゴ

見出ゴMB31

 Frutiger+新ゴの組み合わせは東京メトロでも使用されており
遠くからでも視認性のあるフォントです。

そしてさらにこちらのポスター、なんとカンヌ国際映画祭の
ポスターデザインの コンペティション「Prix Luciole」にて
最優秀賞を受賞されております!

審査委員コメント
「ミニマルでありながら、印象的です。フォント、タイル、黄色など、見る人の既存の視覚的記憶に訴えかけ、すべてが「地下鉄」を想起させます。シンプルさが大胆さを、明快さが美しさを生み出しています。」
映画8番出口公式Xより引用

本当にその通り…!素晴らしいデザインだと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
普段何気なく見ているポスターですが、深堀していくと色々なことが知れて
楽しいですね!

また次回も、気になるデザインを紹介していきたいと思います!