「デザイン基本」授業 体験レポート




初めまして。プロクラスの飯島と申します。

エンカレッジさんとジョブパークさんとの取り組みで実施された「京都・新卒就職応援セミナー」(詳しくはこちら→http://www.pref.kyoto.jp/jobpark/index.htm)をプロクラスがITスキルの「プログラミング」「デザイン基本」「Word・Excelの本当に大切な使い方ポイント」を合計30名の学生上がりの就職を目指す方々に実施してまいりました。

その2つめの授業「デザイン基本」を飯島がメンターとしてお手伝いをしつつ、私も勉強させていただきましたので、レポートしたいと思います!

今回講師は、過去DTPやWebデザインを沢山行ってきたこともあるプロクラスの代表の吉田が担当させていただきました。

この授業の目的は、大学を卒業された20代前半から半ばの皆さんにとって、今後デザインの方程式を理解していただき、「あーデザインってこういう理論なんだ、なんだか自分でもできそう」と思ってもらうことが重要と考え、

1.デザインという考え方に触れてもらう
2.社会の一員としての有効的な手段であることを知ってもらう

をテーマに組み立てて実施させていただきました。

センスや経験が不要のデザイン入門

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まずデザインをする上で、一番大切なことは、以下のふたつです。

・誰に何を伝えたいのか(目的)

・目的の実現に最適なデザインの選択(手法の選択)

今回は、誰でも簡単にデザインに集中してもらえるように、PowerPointを使用してあらかじめ用意された原稿・写真、ロゴの素材を使って実際にデザインを考えていきました。

①情報の整理 → ②レイアウト → ③配色 → ④文字・書体 → ⑤情報のアイコン化

このような順番でデザインを考えていきます。

1.情報の整理・・・必要な情報の抜き出し方

今回の原稿は和食専門店のオープン案内です。オープンの日時やキャンペーン内容、お店の情報等が書いてあり、そこから伝えたい情報、必要な情報を抜き出していくのですが、用意した文章はしっかり説明されている文章なので、そのままの文章では長すぎるのですが、ついついどれも重要な文章だと思ってしまって文章をそのまま抜き出してしまい、長々となってしまっている方が多かったです。

ここで講師から情報整理について説明が入りました。

「いつ」「誰が」「どこで」

「誰に向けて」「何を」「どのように」

「目的は」「結果は」

と、考えてくださいねと。

それを聞いた生徒の皆さんは、言われたことにフォーカスし、黙々と作業を進めていってくれました。
自分なりに不要な言葉を削り、文章が短くなっていきます。

おーなるほど!とてもわかりやすくなってきました!

次は、いよいよデザインのメインにかかっていきます。

2.レイアウト・・・レイアウトの様々なルールや法則を知る

人の目線は自然とZを描いていることや、3/1の法則、黄金比や白銀比などの話がありました。

確かに、看板・ポスター・広告…色んなところで何気なく目にしていますが、これらのルールや法則に沿っている、デザインされたものなんだーと見方が変わりました。

ここではしっかりメモをとっている方もいらっしゃったり、みんな真剣に聞いてました。

また、文字や画像に強弱をつけることを”ジャンプ率”と言い、”ジャンプ率”が上がればデザイン力も上がるということで、はじめは控えめだった皆さんのデザインもジャンプ率が上がってデザインらしくなってきました!

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3.配色・・・印象が決まる、配色選び

例えば、オーガニックであれば、アースカラー。健康的であれば、ビタミンカラー。
テイストに合わせた配色を考えていきます。今回はヨーロピアン……、「ヨーロピアンをどこで表現したらいいかわからないんですけど・・・」という質問がありましたが、配色で印象もそれらしくなってきました。

4.文字・書体・・・フォントの使い方と選び方

フォントは揃えたほうが見栄えが良くなります。
PowerPointやExcelを使うとついつい便利なのでワードアートなんかを使っちゃったり、フォントもたくさんの種類があるので、いろいろと使いたくなっちゃうのですが、結局見づらくなってしまうんですよね。。。
フォントの選定に迷ったときは、複数パターンで作成して見比べてみるのも!

5.情報のアイコン化・・・アイコン化するメリットとは

例えば、住所を地図に変えてみたり、文字だけだとわかりづらい情報も図式化すれば一目で認識することができるようになります。
そういえば、普段何気なく見ているパソコンやスマートフォンなんて図式化されたアイコンばっかりですね!

アイコン化していく作業は少し難しかったようで、操作方法の質問が目立ちましたが、皆さん上手に図式化できていました。


 ここまでくると皆さんスムーズに操作されてらっしゃいました。出来上がった方は隣の席の方と見せ合い、とても明るい雰囲気になってきました。

プレリリース資料を作成してみる

これまでの授業を踏まえて、与えられた原稿でデザインに取り掛かります。

出来上がったかたは、周りのかたと見せ合って、意見交換したり。
「ここをこうすればもっといいんじゃない?」や「こんなデザインもあるんだね」や
「このデザインのコンセプトは・・・」などなど、はじめとは違う言葉が出てくるようになり、私も感心してしまいました。

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授業を終えて

今回は私自信、はじめてのデザイン授業を体験させていただきましたが、デザインに対して少し自信がついたように感じました。

これまではセンス無いから・・・なんて思っていましたが、大切なことは誰に何を伝えたいか、目的がはっきり見えればデザインも決まってくる!ということを学ばせていただきました。

また、デザインのベースのスキルを活かせる場面はたくさんあることがわかりました。

一番重要なのはやはり、

何をどの人にどんな風に伝えるのかを決定するための「情報の整理」です。

それを整理する考え方と目を持つだけで、かなりの他の方との差別化や、仕事の仕方が変わるんだろうなと思いました。

これから社会に出る受講された皆さんにも活用していただけたらと思います。

プロクラスでは、このような授業を企業様の研修として行っておりますので、ご興味ある企業の方々は是非お問い合わせください。

以上、レポートでした!