【現役デザイナーが厳選】Adobe Fontsで使える!おすすめ日本語フォント10選




こんにちは。
プロクラスの中本です。

ついに今年も残り約1ヵ月となり、あっという間に年の瀬が近づいてきましたね。
日に日に寒くなり、手足が冷える季節となりました。
みなさまくれぐれもお身体にお気をつけください。

Adobe Fontsとは

本日はWebサイトをデザインする際には避けて通れない「フォント」のお話をしようと思います。
これまでフォントを選ぶ際に、英語のフォントはたくさんあるのに日本語のフォントがいいのがなくて困ると思った方がいるのではないでしょうか。

Adobe Fontsを使えば、お好きなフォントをアクティベートするだけでイラストレーターやフォトショップで使用することができます。
Adobeの有料プランに登録している方はぜひ利用してみてください。

Adobe Fonts partners with the world’s leading type foundries to bring thousands of beautiful fonts to designers every day. No need to worry about licensing, and...

ゴシック体と明朝体の違いとは

まずはじめに、簡単にフォントの書体についてご説明します。
普段あまり意識しない方のために、2枚の画像をご用意しました。

この2つの画像を見たとき、どのような印象を受けるでしょうか。
同じ文章でもすこしイメージが異なると思います。
どのように異なるのか紐解いてみましょう。

ゴシック体とは

1枚目の画像はいわゆるゴシック体とよばれるジャンルのフォントです。
特徴としては、縦横の太さが均等で装飾がないスタイルのことです。
シンプルな見た目で、目に入りやすいため見出しなどの短い文章に使用するのが向いています。
キーワードとしては「モダン」「男性的」「楽しい」「親近感」「子供っぽい」などです。

明朝体とは

2枚目の画像は明朝体とよばれるもので、線の太さに強弱があり装飾性があるフォントのことです。
こちらはゴシック体とは逆に長い文章に使用するのが向いていて、読みやすいのが特徴です。
高級感を出したいときや、和風なデザインに使用することが多いです。
キーワードとしては「高級感」「伝統的」「女性的」「真面目」「優雅」などです。

大きくこの2つのジャンルに分けて、おすすめのフォントをいくつかご紹介していきます。

おすすめフォント【ゴシック体】

Adobe Fontsで使えるおすすめのゴシック体を5つご紹介します。

游ゴシック

「游ゴシック体」は、長文でも読みやすいスタンダードなゴシック体ファミリーです。
字面を小さめに設計し文字間にゆとりを持たせることで、小サイズで組んでも文字同士が干渉せず、一字一字の識別性に優れた、読みやすい組版を実現します。「游ゴシック体」は7つのウエイトで構成され、キャプション・本文から小見出し・大見出しまで幅広い用途に対応します。
(参考:Adobe Fonts – 游ゴシック体

DNP秀英丸ゴシックStd

秀英体は、大日本印刷の前身である秀英舎の時代から、100年以上にわたり開発を続けている書体です。
秀英丸ゴシックは、これまでの秀英角ゴシックの骨格をベースに、秀英明朝のエッセンスを加えることで、やわらなかな表情の中にもどこか説得力を感じさせることのできる書体です。漢字と仮名に程良い抑揚があり、本文用としての適性も十分に備えています。 太さはL・B の2 種類です。
(参考:Adobe Fonts – DNP 秀英丸ゴシック Std

Zen Maru Gothic

角の丸みが大きいZen Maru Gothicは、ソフトで自然な印象を与える丸ゴシックの書体ファミリーです。細いウェイトも含めてどんな場面でも使いやすいのは、その独自のソフトな印象のおかげです。あらゆるコミュニケーションにおいて、その可愛くもファッショナブルでソフトな姿がきわだちます。
このプロジェクトに参加して貢献したい方は、次のURLをご参照ください。

ZenFonts.jp Maru Gothic. Contribute to googlefonts/zen-marugothic development by creating an account on GitHub.
(参考:Adobe Fonts – Zen Maru Gothic

FOT-筑紫B丸ゴシック Std B

デジタルフォントの標準的な丸ゴシック体とは一線を画す書体です。現代の感覚で味わい深い丸ゴシック体を設計しました。ふところの広い現代風なデザインではなく、ふところを絞ったデザインの丸ゴシック体です。「漢字」は幾何学的な直線処理ではなく、温かみのある丸みを帯びたラインを意識して設計しています。「かな」はオールドスタイルを意識してデザインしています。英数字はエジプシャン系のデザインを採用しています。文字を組んだときの書風は格別です。 ※AとBの漢字等は、共通のデザインの文字を使用
(参考:Adobe Fonts – FOT-筑紫B丸ゴシック Std

源ノ角ゴシック

バージョン 2.002。日本語に通常必要な約 18,000のグリフが含まれています。 元号「令和」の合字も含まれていますが、Unicode CJK Unified Ideographs Extension G に追加された、「びゃん (U+30EDE)」、「たいと (U+3106C)」の2文字は含まれていません。 これらの文字、あるいは他の東アジア言語用のグリフを必要とする場合は、源ノ角ゴシック CJKをアクティベートします。
(参考:Adobe Fonts – 源ノ角ゴシック

おすすめフォント【明朝体】

Adobe Fontsで使えるおすすめの明朝体を5つご紹介します。

游明朝体 Pr6N

游明朝体は「時代小説が組めるような明朝体」をキーワードに、単行本や文庫などで小説を組むことを目的に開発した明朝体です。 文字の大きさの揃った現代的な明るい漢字と、伝統的な字形を生かしたスタンダードな仮名の組み合わせは、これまでの明朝体とは違う、游明朝体の大きな特徴です。
(参考:Adobe Fonts – 游明朝体 Pr6N

貂明朝(てんみんちょう)

貂明朝は新しいアドビオリジナルの和文書体です。西塚涼子によるデザインで、広告、本のタイトル、見出しなど、広汎な用途にお使いいただけます。 明朝体の伝統に沿っていますが、線は若干太めで丸みを帯びており、字画のアキは小さめです。
貂明朝は欧文用文字も全て含んでいます。これらはロバート・スリムバックによってデザインされTen Oldstyleと名付けられており、スモールキャップスやオールドスタイル数字などのOpenType機能にも対応しています。
(参考:Adobe Fonts – 貂明朝

A-OTF リュウミン Pr6N

「リュウミン」は、その名の元となった森川龍文堂明朝体をベースに開発した、スタンダードな明朝体です。金属活字に由来する彫刻刀の冴えを、左右のハライや点の形に活かしながらも、縦画・横画の先端やウロコにはやわらかさをもたせており、親しみやすい雰囲気になっています。特に、均整のとれた流れるような表情の美しさには定評があり、本文組みから見出しまでDTPの基本書体として幅広く使用されています。
(参考:Adobe Fonts – A-OTF リュウミン Pr6N

TBUD明朝 Std

「TBUD明朝」は格調高い明朝体の伝統を保ちながら、見やすさ、読みやすさを実現した書体です。一般的な明朝体は、横線が細くデザインされているため、視力が弱い方やディスプレイの表示などでは読みにくいことがあります。「TBUD明朝」は従来の明朝体よりも横線が太い「タイプバンク横太明朝」をベースにしており、UD書体化にあたっては、濁点や半濁点を見やすいものにし、字面やふところを大きくとりながらも文字のフォルムを崩さないデザインに調整しています。
(参考:Adobe Fonts – TBUD明朝 Std

砧 丸明Fuji StdN(きぬた まるみん)

「オーソドックスでやさしく」をコンセプトにした仮名です。文字組がきれいなラインとして見えるようにふところを広くして、大きさを漢字に近づけました。見た目もやさしくゆったりしています。飽きのこない読みやすいフォントです。 丸明の漢字は共通です。エレメントに丸を使っているのが特長の日本の明朝体です。縦線、横線、点、トメ、ハネ、ハライなどどれも先端が丸くなっています。丸明朝体というカテゴリーを作ったフォントです。仮名は全部で7種類あります。
(参考:Adobe Fonts – 砧 丸明Fuji StdN

さいごに

いかがでしたでしょうか。
フォントによってサイトの雰囲気ががらっと変わるため、どのようなイメージで伝えたいかで使い分けるとよりデザインするのが楽しくなります。

参考サイトを探す際にもフォントに注目してみるのも面白いかもしれませんね!
この記事がすこしでもお役に立てれば幸いです。