webサイト制作を失敗しないために ~発注編~




こんにちは、プロクラスの和方です!
初めてwebサイトの制作を制作会社に発注しようと思った際、「サイト完成までのイメージは湧かないし、用意するものも分からない…」といった企業様がほとんどかと思います。
もちろん制作会社としては、そういった各内容を1からご説明させていただき、プロジェクトをスタートさせるのも仕事の一部です。
ただ、発注の前にあらかじめ考えておいていただくことで、より円滑に密度の濃い話し合いができることで、クオリティの高いサイトにつながる情報があるのも事実です。
(せっかくお金を払うのだから、無駄な工数はかけずにクオリティの高いサイトを作りたいですよね!)

今回は、自社のwebサイト制作を外部に発注しよう!とお考えの企業様へ、事前に考えておいていただくと後々効果があるような情報を、少しだけ紹介したいと思います。

完成までのスケジュール感

「〇月〇日に必ずサイトを公開しよう!」
この目標をプロジェクトに関わるメンバーが共有できるだけで、完成したサイトのクオリティが大きく変わります。
 
まず製作側のわがままを少しだけ書いてしまいますが、制作会社は基本的に幾つかのプロジェクトを同時進行させています。
そんな中で公開日があやふやなまま公開が延びていくと、延びた分だけ他の案件に注意も行きますし、いざ作業を再開した時に以前の感覚を取り戻したり、どこまで作業を行ったかを思い出したりと無駄なコストが発生してしまいます。
前もって公開日の設定がしっかりとできていれば、制作側もクライアント側もそれに伴ったスケジュールの分配ができ、モチベーションも維持できるようになります。
また、制作期間を長引かせるデメリットとして、当初想定していなかったアイデアや要求が後発的に出てきてしまい、結果的に目的やコンセプトがぼやけたサイトになってしまう傾向があります。

※もちろん予算やサイト規模によって公開日は変動しますので早ければいいというわけではありません

ターゲット設定

よく「多くの人に伝わるようなサイトにしたい」といった要望があります。
この“多くの人に”という考え方、実は機能的なサイトを作る上ではあまりお勧めできない考え方なんです。
現在インターネット上に乱立するwebサイトが、子供~お年寄り、男性~女性、車を持っている人~持っていない人等、実に多種多様な人に閲覧されています。
多くの人にアプローチするというのは、そういった全ての人をターゲットに設定していくことになるので、多種多様な要素を盛り込まなければいけません。
なんでもかんでも盛り込んだサイトが誰に受け入れられるでしょうか?
「コロッケチャーハンうどんがけ」的なものをイメージしていただければ、どれほどの人がそれを食べたいと思うか、想像に難くないと思います。

以前読んだ文章に「誰にでも伝わるものは誰にも伝わっていないのと同じ」という表現がありました。

 
コロッケとチャーハンを省くことで、うどんを食べたい人にだけはしっかりと伝わるサイト。

情報が氾濫するwebの中でご自分の会社に合ったターゲットを見極めて、まずはその人たちに信頼されるサイトを作れる事が大事だと思います。

サイトの目標は何なのか?設定

せっかくサイトを作るからには、サイト自体が機能を持ち、目的が達成される事が嬉しいですよね。
「企業イメージ&事業内容を伝えたい!」
「お問い合わせを増やしたい!」
「商品の売り上げにつなげたい!」
「いい人材を採用したい!」
 
これらを全部叶えたいのは山々ですが、先述したターゲットと同じで、こちらも全てを網羅するのは大変難しくあまり現実的ではありません。
ご自分がサイトを閲覧するときを考えてみてください。
webサイトを訪れる時、大半は「企業の情報が見たいな~」、「買い物がしたいな~」と言った“目的があると思います。
“買い物をしたいユーザーがサイトを訪れ、いきなりトップ画面に「会社の理念」や「事業紹介」が大々的に掲載されていたらどう思うでしょう?
「理屈はいいからとりあえず商品を見せてくれ!」と思うはずです。
逆に、その企業に仕事を依頼しようと考えている人が見れば、「会社の方向性が分かりやすくしっかりした企業だな!」などと思うかもしれません。
さらに、問い合わせフォームへの誘導がうまくいけば、そのまま仕事の依頼が来たりすることもあるかもしれません。
 
webサイトを使って一番成し遂げたいことは何なのかを決定することで、そのサイトのデザインや機能は変わってくるのです。
 

いかがだったでしょうか?発注する前に、少しサイトのイメージが見えたのではと思います。
今回紹介したものはサイトにおける大枠部分ですが、まだまだ考えられる項目は存在します。

もちろん制作会社としてお手伝いはさせていただきたいのですが、残念ながら前述したような内容が漠然としすぎていると、後々無駄なコストや修正が発生することも少なくありません。

完成したものがご自身のwebサイトになる以上、ある程度の準備が出来た上でスタートが切れれば、「もっと無駄がなく」「もっとクオリティの高い」密度の濃いサイトになっていくと思いますので、少しでもご参考いただければ幸いです!